Panasonic StorePanasonic Store>LUMIX CLUB>写真・動画の撮影講座>LUMIX STYLE 第1回 一眼カメラで、表現を楽しむ撮影を。

なにを、どう撮ればいいのか。そこが悩みどころ

  • 撮影をはじめたばかりの人にとって一番の問題は、
    なにを、どう撮ればいいのかわからないということでしょう。

    「カメラを買ったのはいいけれど、なにを撮ったらいいかわからない」

    こうした声は、私の周囲でもよく耳にします。なにかを撮影するには必ずテーマが必要になりますが、それを見つけることは、慣れないとなかなか難しいものです。
    「花」「行事」「風景」「鉄道」。これらはよく見られる代表的な撮影テーマですが、どれも比較的撮影しやすく、ポイントを見つけやすいというのが人気のひとつの要因でしょう。しかし反面、誰が撮っても似たような作品になってしまいがちです。
    「年に1~2度しか見られないダイヤモンド富士」や「滅多に見られない列車の走行シーン」は、撮影できればその達成感は素晴らしいものだと思います。でも、撮影ポイントにズラリと並んだカメラマンたちの誰もが似たような写真を撮っているとしたら、「あなたならではの感動」を誰かに伝えるのは難しいかもしれません。

    せっかく高機能な一眼カメラを手にしているのであれば、やはりその性能を最大限に活用して"自分ならでは"の作品をモノにしてみたいですよね。

  • 私は風景を撮影することが多いのですが、その際にあまりはっきりとしたテーマを持たずに出かけることにしています。

    もちろん、仕事で撮影に出るときには下見をしたり、撮影にまわる順路を考えたりと周到な準備をします。しかし個人的な撮影の場合はあまり綿密な計画は立てずに、おおまかな構想だけを持って出かけることにしています。その方が、そのとき、その場所の景色に敏感になれる気がするからです。

    作品を撮り始めたばかりの頃によくやったのは、大体の目的地を決めたらその場所に夜明け前に行き、ひたすら歩きながら被写体を探すという撮影です。近くに海があるとか、大きな公園があるとか、その程度の知識だけを頼りに出かけました。

    そうして、朝になるとぼんやりとあたりの景色が見えてきて、ここではじめてこの土地になにがあるかがわかってくるというわけです。

  • 冬の新潟では、川沿いに
    ぽつんぽつんと点在する農家が。

    千葉県の手賀沼では、
    風にそよぎ、まるで動物の群れのように見える蓮の群生が。

    青森県の凍った湖では、
    一面の雪の中、ところどころ露わになった美しい水面が。

  • いずれも「ここにこういう風景がある」ということを前もって知らずに出かけて、
    たまたま出会った印象的な風景です。

    歩き慣れた新宿や渋谷などを撮り歩くときには、自分がなるべく旅行者になったような気持ちで歩くようにします。そうすると、普段の「生活者」とは違った感覚で街を見ることができるからです。

    私にとって個人的な作品のための撮影をすることは、カメラを通して、普段の生活ではみえにくい感覚的なものを探る行為です。有名な観光スポットでもなく、珍しい現象が見られるわけではないところにも、カメラを通すことで実に味わい深い風景になる場所がたくさんあります。

    なにげなく歩いているときには感じなかったことが、カメラを通すことで発見でき、その感動を共有できる。これは、一眼カメラならではの楽しみ方のひとつだと思います。

これまでにLUMIXで撮ってきた旅の動画作品から抜粋
  • 「写真は短刀のひと刺し。絵画は瞑想だ。」

    これは有名な写真家であるアンリ・カルティエ=ブレッソンの言葉です。

    もともと絵描きを目指していたアンリ・カルティエ=ブレッソンが、写真と絵画という異なる表現手段について語ったものですが、この言葉はとてもわかりやすく、写真撮影が目指すべき指標のひとつになっていると思います。
    「写真とは現実の風景に鋭く切り込み、本質に光を当てること」。私はこの言葉を、そんなふうに解釈しています。動画も同じです。

    なにもアートにこだわる必要はありませんが、カメラを通して発見した自分ならではの感動を誰かと分かち合うための撮影は、高性能な一眼カメラを手にしているからこそできる、素晴らしい趣味だと思います。

    そのためのヒントについて、次回からの連載でお話ししていきます。

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  • PROFILE
  • まるやまもえる(映像作家)
  • まるやまもえる(映像作家)YouTubewww.youtube.com/user/bluesniff
    "bluesniff"または"まるやまもえる"として作品を発表。代表作は「空気公団PV まとめを読まないままにして」「Blue Nostalghia」。ほかに、雑誌「ビデオSALON」「コマーシャルフォト」、Webニュースサイト「ガジェット通信」への寄稿など。
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