第2回 ムービー一眼でハイビジョンムービーを撮ろう ~実践編~

  • 第1回 基礎編
  • 第2回 実践編
  • 第3回 映像編集編

Gシリーズ※ではじめよう!

印象的なムービーを撮るための“ボケ”の活用と“レンズワーク”

デジタル一眼で撮るハイビジョンムービー最大の魅力は、美しいボケ味です。
ピントを合わせた部分はくっきりと写り、背景はフワッとぼけ、メインの被写体を印象的に撮ることができます。
また、ルミックスGシリーズには広角ズームレンズから望遠ズームレンズ、魚眼レンズやマクロレンズと交換レンズが揃い、
奥行き感やボケ味など、レンズによって異なる描写を活かした様々な映像表現を楽しめます。
※ハイビジョンムービー撮影対応機種:GH2、DMC-G2、DMC-GH1、DMC-GF1

写真を撮るときのようにレンズや絞りの選択ができるパナソニックのムービー一眼

レンズを交換することで得られる遠近感の描写や写る範囲の違い、絞りを変えることで可能になるボケのコントロールなど、写真の撮影手法をハイビジョンムービー撮影に活かせるのが、ルミックスGシリーズの大きな魅力です。では、実際にどんな表現が可能か、映像を観てゆきましょう。
撮影協力/大井川鐡道株式会社

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ルミックスGH1、G2で撮影したムービー

※LUMIXで撮影した映像をパソコン用に加工しています。

  • ファーストステップ
  • セカンドステップ
  • サードステップ

ファーストステップ ボケ味を活かして被写体をきわ立たせる

観る人を引きつける印象的なハイビジョンムービーを撮るならば、ボケ味を効果的に使った撮影手法は欠かせません。でも、ムービー一眼さえ使えば、どんなシーンでも背景をぼかした映像が撮れる、というものではありません。背景をぼかした映像を撮るためには、以下のような条件を満たすことが必要です。

背景がきれいにボケる撮影条件
① 絞りを開ける(絞り値を小さく設定する)
② 広角レンズよりも望遠レンズを使う
③ ピントを合わせる被写体に近づく
④ 背景との距離を大きくする

背景をぼかした映像を撮る基本は、絞り値を小さく設定することです。使用するレンズのもっとも小さい絞り値を選ぶようにしましょう。例えば、LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S.の場合、ズームの広角(ワイド)側ではF4.0、望遠(テレ)側ではF5.8がもっとも小さい絞り値になります。LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.を使うと、F2.8が最小の絞り値になり、10倍ズームレンズよりも(同じ焦点距離で撮る場合)背景がよくボケることがわかります。
また、広角(ズーム)レンズよりも、望遠(ズーム)レンズのほうが、背景のボケが強く出ます。ズームレンズならば、広角(ワイド)側で撮るよりも、望遠(テレ)側にズームして撮る方が、背景がよりボケやすくなります。

さらに、ピントを合わせたい被写体とカメラとの距離、背景までの距離も、ボケ方に影響します。より強く背景をぼかしたい場合は、被写体にできるだけ近づき、被写体と背景の相対的な距離を大きくするようにします。
こうした条件をすべて揃えることができれば、ボケた背景から被写体が浮かび上がる印象的な映像になります。

どう撮れば“ボケ”を活かしたムービーが撮れる?背景から被写体を浮かび上がらせる撮影手法

きれいに背景をぼかすには、レンズはより望遠のものを選び、ズームレンズは望遠(テレ)側にズームして撮影します。ここでは花を大きく撮るマクロ撮影を例に、絞り値によって背景のボケ方がどう変化するか、見てみましょう。4種類の絞り値を選んで撮影した映像を見比べると、F2.8のボケがもっとも大きく、逆にF22ではボケは感じられず、後ろの花までピントが合っているように見えます。

こうしたことを踏まえて撮った映像を最後に添えました。線路際の標識にピントを合わせ、もっとも小さい絞り値に設定してムービーを撮ると、背後を走る列車はほぼボケたまま、標識の脇を走り抜けます。標識と列車の両方にピントを合わせて撮った映像よりも、印象に残る映像となります。

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絞りを変えることで得られるボケの効果

視点が移動するようにピントも移動する“ピン送り” で観る人を引きつける

風景を撮る場合、カメラに近い距離にあるものを近景、山や海などの遠くにあるものを遠景、中距離のものを中景と呼びます。花畑などのように、近くから遠くまで様々な距離に被写体がある場合は、近景にピントを合わせたり、遠景に合わせたりと、狙いによってピントを合わせる位置が異なります。

写真では、ピントを合わせる位置を1点に決めるか、全体にピントを合わせるか、いずれかの手法を取りますが、ムービーでは第3の撮影手法として“ピン送り”を使うことがあります。

例えば、撮り始めは近景の花にピントを合わせておき、しばらくするとピントが背景の建物に移り、手前の花はボケてゆく、というものです。ピントを手前から順に奥へ送ることから、ピント送り(ピン送り)と呼ばれています。何気ないシーンでも、 “ピン送り”をすることで、観る人の視線を自由に操ることができ、ドラマチックな演出が可能です。

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ピントの位置が移ることで、観る人の視線を引きつける

ボケた背景から被写体が浮かび上がる“フォーカスイン”と“フォーカスアウト”

ピントはマニュアルフォーカスで固定させ、ボケた画面の中から徐々に被写体が近づいてきて、ピントが合うようになる撮影手法を“フォーカスイン”、逆にピントが合っている被写体が徐々に遠のき、ボケてゆく手法を“フォーカスアウト”と言います。

ともに映像に意味を持たせる効果があり、“フォーカスイン”は、シーンが始まるときに使うことが多く、“フォーカスアウト”はシーンや映像の最後で使い、エンディングをイメージさせます。

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映像に意味を持たせることができる“フォーカスイン”と“フォーカスアウト”
point!
液晶にガイドラインを表示させる   音にこだわるならステレオマイクロホン
ムービーの場合、画面の傾きは非常に気になります。そこで、液晶画面にガイドラインを表示させて画面に傾きがないか、確認しながら撮影します。また、写真の画面を9分割した表示はバランスのよい構図を考える際にも役立ちます。設定はカスタムメニュー内の「ガイドライン表示」から行います。   カメラにもマイクが内蔵されていますが、指でダイヤルやボタンを操作するときに「カサカサ」という雑音が入ってしまうことがあります。これを防ぎ、よりクオリティの高い音を求めるならば、オプションのステレオマイクロホン(DMW-MS1)を使いましょう。
第2回~実践編~ セカンドステップ

(2010年9月現在)

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