
ヘルシーなカラダづくり、はじめます! 話題の加圧トレーニングを体験
仕事に家事に育児……。毎日やることが多くて、自分のことはつい「まあ、いいや」と後回しになってしまいます。しかし、30歳を過ぎたらそろそろ体調に変化が出てくるお年頃。疲れやすくなったり、電車で席が空いているとすぐに座ってしまったり。寒い日にはカラダがカチコチに。こんな実感があったら、生活習慣を見直すサイン。いつまでも若々しくいるために、ヘルシーなカラダづくりをはじめましょう。
ダイエット、ボディライン、体力づくりのための最初の一歩に
大切なのは、バランス。偏らない食生活はもちろん、運動も習慣にしたいもの。さらにカラダを動かすことで爽快感が得られれば、ストレス解消にもつながって心もスッキリ。でも、運動といっても、ヨガや水泳、ランニングなどいろいろあって迷ってしまうし、ましてやカラダを動かすのは苦手、という人なら、加圧トレーニングがおすすめです。週1回、30分ほどのレッスンで、普通のスポーツよりもカラダを動かした実感が数十分ほどで得られるのだそう。マンツーマンでトレーナーが付いてくれるというのも特別感があります。
そこで、Panasonic Store Womanの編集長Rena(40代)が、ヘルシーなカラダづくりを教わりたい! と加圧トレーニングを体験してきました。
加圧トレーニングってどんなもの?
腕や脚の付け根に加圧ベルトを巻いて、その人の体力などに合わせて加圧したり、除圧しながらカラダを動かしていく運動。血圧を計るときに腕にベルトを巻きますが、加圧した状態はそんなイメージ。カラダの一部分に圧力を与えて血流を軽く制限することで、短時間にわずかな力で運動の効果を高めるといわれています。
基本は3つのポージング
トレーニングは、上半身、下半身と分けて、どちらも3つのポージングを基本にしてカラダを動かしていきます。3つのポージングはそれぞれ20回ずつ。どれも大切なのは腹式呼吸をゆっくりしながら行うこと。筋肉を収縮させるときにはゆっくり口から息を吐いて、戻すときには、鼻から息を吸います。上半身の基本の3つのポージングはこちら。
01.「グー・パー運動」圧をかけた状態で、手のひらをグー・パーとゆっくり開いたり閉じたり。呼吸に合わせて行います。
02. 「アームカール」足を肩幅に開いてダンベル(1kg)を持ちます。肘を動かさないように、下から上に持ち上げる動きを繰り返します。
03.「キックバック」ダンベルを持ったまま肘を伸ばした状態でゆっくりと後ろ側に引いて腕をあげます。
川野トレーナーに聞く。
加圧トレーニングが女性におすすめの理由は?

(加圧トレーナーの川野真輔さん)
二の腕がタプタプだから筋肉をつけたい、ボディラインを整えたい、でも、毎回長い時間をかけたトレーニングは続かないですよね。加圧トレーニングは、通常の運動よりも短時間で、軽い負荷なのに運動をした実感を得られるトレーニングです。激しく動くこともないし、筋肉量をゆっくりと上げていくので高齢者でもできます。リハビリにも使われているほど。運動が苦手、体力がないという人でも気軽に始められます。
加圧することで血流が制限されて、負荷がかかっている状態でカラダを正しく動かすので、血管の拡張と収縮機能が高まって血行が促進されて、新陳代謝が活発になります。冷え性や肩こりなどの不調が改善することも。さらに、「若返りホルモン」とも呼ばれる成長ホルモンが大量に分泌されたという研究結果も。成長ホルモンの分泌が活発になると、肌のハリやツヤも戻ってきます。また、トレーニングを続けることで筋肉が増えるので脂肪が燃焼しやすくなります。つまり、短時間のトレーニングでたくさんカラダを動かしたような高い効果が感じられ、アンチエイジングにつながるということ。だから女性におすすめなのです。
PSW編集長Renaが体験!
トライしたのは、30分の体験コース。
まずはカルテに健康状態などを記入して血圧を測ります。カルテに沿ってトレーナーが体調をチェックして、姿勢のゆがみやクセをチェック。
さっそく加圧ベルトを巻いていきます。まずは腕から。ベルトのチューブに少しずつ圧を入れていくと、手のひらの色が徐々に赤く変わっていきました。「普段使われていない毛細血管まで血がいきわたっていくのが分かると思います。正座しているとしびれて足がぴりぴりしていくことがありますが、まさにその状態にします(川野トレーナー)」。
とはいっても、血の気が引くような感覚はまったくなし。「ちょっときつめにバンドをしているな?」「血行がすごく良くなっているみたい」と感じるくらいなのです。
次に、圧をかけた状態で手のひらを下に向けてぐっと握っていきます。これは、あえて乳酸をためていく作業。手のひらがパンパンになっていくと、脳は疲れがたまっているな、成長ホルモンを出さないと思うのだそう。圧をかけることで、成長ホルモンの分泌を促していくのが大きなポイントなのです。このおかげで、短時間で負荷の軽いトレーニングでも、高い運動効果が得られるそうです。
3つのポージングを行っていきます。初めての体験だと、腕が動かしづらいので少しきついかもしれません。でもそれも短い時間だからがんばれます。ひととおり修了したら、圧を徐々に抜いていきます。「すーっと、緊張がほぐれる感じ」になって爽快感たっぷり。この感覚は加圧トレーニングでないと感じられないもの。
水分補給をしたら、下半身のトレーニングを開始。腕と同じように、モモの付け根に加圧バンドを巻いて徐々に加圧していきます。「お尻とモモの裏側、大腿二等筋をはじめ、お尻からモモの裏側までの3つの筋肉、ハムストリングスは、ヒールなどで歩くときに大切な筋肉。ここの筋肉がしっかりしていると、ヒールで歩く姿もきれいに見えます(川野トレーナー)」。
足のトレーニングは、「足指のグー・パー運動」「つま先上げ」「かかと上げ」の3つ。普通なら簡単な動作ですが、圧をかけた状態だとゆっくり行うのも少しきついほど。汗がじんわりにじんできます。それぞれ20回ずつ行ったら、圧を徐々に下げてベルトを解除。「一気に解放されて気持ち良い」と編集長。最後に、バランスボールを使ったストレッチをして体験トレーニングは修了! お疲れ様でした。
初体験の加圧トレーニングは「とっても気持ちいい!」
学生の頃からスポーツをやっていたので、カラダを動かすことは好きなのですが、やはり、社会人になって、家庭を持つようになると、カラダを動かす時間を作るのは大変なこと。今回の体験はいいきっかけになりました。
最初、トレーニングは、血流が止まってしまうような感覚があるのかと思っていたのですが、徐々に圧をかけていくのでだんだんきつくなってきたなという感じでした。圧をかけると、手のひらの色や厚みまで変わってパンパンな状態になるんです。この状態でのポージングは最初きつく感じました。
でも、終わった後の爽快感はいいですね。加圧ベルトを外すと、シュワーッと血が通っているのを感じます。リラックスできるというか、とても解放された気持ち。わずか30分のトレーニングなのに、汗をかき、代謝がみるみる良くなっていくのが分かって、心地よい疲労感があります。
短時間で代謝が良くなって汗がぶわっと出る、これなら効果を期待できそうです!
「心地よい疲労感が快感ですね。」
日常にプラスしたい、ちょこっとエクササイズ
週1回の加圧トレーニングに、日常のちょっとした心がけをプラスするだけで、目指すダイエットも、美しいボディラインも、筋力増加もぐんと近づくと、川野トレーナーは話します。そこで、日常に続けたい簡単なエクササイズを教えていただきました。
1.いつものベルトもひとつ奥でしめて腹式呼吸を
腹式呼吸は、鼻から息を吸って、口から息を吐くこと。息を吸うときにはお腹を意識して膨らませて、息を吐くときには意識してお腹をへこませると、より効果的に。さらに、パンツのボタンをいつもよりひとつ、ベルトの穴はいつもよりひとつ奥にして腹式呼吸を行うと、ぽっこりお腹がいつのまにかスッキリしているかも。
2.簡単スクワットでヒール姿を美しく
イスを利用した簡単スクワットで、足の筋肉を鍛えましょう。イスから立ちあがるときは、弾みをつけずに、正しい姿勢のままゆっくりと立ち、座るときはゆっくりと時間をかけて腰をおろしていきます。これを20回×3。ハイヒールでもきれいにウォーキングできるようになっているはず。
ヘルシーなカラダづくりの仕上げは、その日の疲れやだるさをその日のうちにメンテナンスすること。寝る前のストレッチもいいけど、自宅で簡単にできるフィットネス器具を使うのもひとつの方法です。
下半身が重だるく感じていたり、太ももが冷たいと感じたら、それは腰まわりの筋肉が緊張して血行が悪くなっているかもしれません。そんなときにおすすめなのは、「骨盤おしりリフレ」。腰まわりに装着してスイッチを入れるだけで腰を程よく圧迫しながらマッサージしてくれます。もっと本格的にメンテナンスしたいなら「コアトレチェア」を。イスに座るだけで、腰まわりの筋肉を圧迫したり揺らすことで、ストレッチしてくれるもの。インナーマッスルを鍛えることもできるので、続ければキレイなボディラインも期待できそう。
さあ、疲れ知らずのヘルシーなカラダを目指しましょう!
加圧トレーニングができるのは、ヘアサロン「ブリッサ」。
髪の健康はカラダと心の健康が合ってこそというオーナーの考えから、ヘアサロンの中に加圧トレーニングスペースを開設。加圧トレーニングを続けているオーナーだからこそ、加圧の良さを女性にも知ってもらいたいと、気軽に行えるような価格設定になっています。
(ヘアサロンブリッサのオーナー北野由浩さん)
「加圧の初回体験コース(30分)」3000円
ほかにもトレーニング後にボディケアをつけたコースなどもあります。加圧トレーニング後のヘッドスパやボディケアは肌への浸透が早くて効果も高くなるのだそう。
brisa(ブリッサ)
東京都港区南青山5-10-17
第2・第3火曜日定休
ヘルシーなからだづくりとともに、「夢のある暮らし」を描こう。-Panasonic Store Woman-

- EDITOR
- エディター・ライター(ライフスタイル)
- ヒロセタカヨ
- 編集プロダクション、広告制作会社出身。トラベルライターとて世界各地を取材。現在、日経BP社のトレンディネット、男性向け化粧品WEB、BMWマガジンなど、執筆中。
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