Panasonic StorePanasonic Store>LUMIX CLUB>LUMIX ムービー一眼講座>LUMIX一眼で撮る!動画撮影講座実践編!Lesson7

LUMIX一眼で撮る!動画撮影講座実践編!
ルミックスGシリーズは、美しい写真が撮れるだけでなく、臨場感豊かなハイビジョンムービーが撮れるデジタル一眼です。一眼カメラの動画の撮り方をマスターして、ハイビジョンムービーを撮影しましょう!

SL(蒸気機関車)を撮る

プロローグ

プロローグ

通称「鉄ちゃん」と呼ばれる、SL(蒸気機関車)や鉄道写真の愛好家が増えているそうですね。蒸気を吐き、力強く走るその姿は、まさに走る被写体。レトロ感もたっぷりありますので、カメラの愛好家を惹きつけるのでしょう。今回は、そんなSLがテーマです。
撮影協力を仰いだのは、静岡県中央部を南北に走る私鉄・大井川鐵道さんです。昭和51年(1976)という早い時期からSL復活運転を始められ、現在も3月から12月まで運行し、地元観光の目玉となっています。また同鉄道では、私鉄を退役した電車も運行中です。SLほど目立ちませんが、のどかに走る味のある姿はとても魅力的です。

[ケーススタディ]大井川鐵道でSL撮影する場合

以下は、今回の取材先・大井川鐵道のSL撮影におけるケーススタディです。SLの動画作品に挑戦するのはなかなか大変ですが、その分やりがいもあります。ぜひご参考ください。

(1)進行状況
大井川鐡道のSLは、始発駅となる新金谷駅から終点の千頭駅まで、片道約39.5kmの行程を1時間強で走ります。平日は一往復、休日は二往復の運行ですが、季節によって運行状況が変わるため、事前の確認が必要です。
(2)移動手段
撮影場所への移動は車です。バスはありません。SLは大井川沿いを走りますが、川の両サイドが山になるため、山道の狭い道路を車でクネクネと走りながら撮影ポイントを探します。今回の撮影では片道1時間以上かかる道を、何往復したか覚えていないほど走りました。
(3)撮影のタイミング
平日の場合、一日一往復の運行ということは、撮影のタイミングが2回しかないということです。つまり、頑張ったとしても一日2カットしか撮れません。当然ですが、車よりSLのほうが速いため、先回りして撮ることも難しく、これはかなりの制約。休日で一日二往復の場合でも、うまくいって4カットが限度でしょう。
(4)車両が変わる
大井川鐡道のSLは4種類(C10・C11・C12・C56)あるため、撮るたびに走るSLの種類や連結している客車の色が変わります。そのため動画でつないだ時、カットが変わるたびに車両や客車の色が異なるため、違和感を生じる可能性があります。極端におかしな見え方にならないよう、アングルやつなぎのタイミングを頭に入れて撮影しましょう。
(5)撮影の醍醐味
SLを動画作品として作り上げるのは大変ですが、だからこそ大きな楽しみでもあります。たった1回の撮影チャンスという場合がほとんどで、三脚のパン棒やズームレンズを操作する手にも緊張が走ります。とはいえ、この緊張感は普通にある被写体では得られない貴重な感覚。緊張感を楽しみながら、たくさん経験を積むことが大切です。

ポイント1 望遠ズームレンズで真正面から撮る

今回使用したレンズの一つが望遠ズームレンズ「LUMIX G VARIO 45-200mm」です。200mmは35mm判換算で400mm相当ですからかなりの望遠です。
この超望遠レンズが本領を発揮するのが、SLを真正面で捉えた画面。こういったシーンは撮影する位置が重要なのですが、実際の位置はもちろん、真正面から撮るのではなく、レールがカーブしているところでカメラを構えて、レールの直線部分だけが画面に入るように200mで狙います。かなり離れた位置から撮影しているのがおわかりでしょうか?

  • 望遠ズームレンズ LUMIX G VARIO 45-200mm/F4.0-5.6 MEGA O.I.S.
    品番: H-FS045200
    レンズ構成: 13群16枚(EDレンズ3枚)
    撮影距離範囲: ズーム全域で1.0m~∞(撮像面から)
    最大撮影倍率: 0.19倍(35mm判換算:0.38倍)
    フィルター径: φ52mm
    焦点距離: f-=45mm~200mm(35mm判換算 90mm~400mm)
    開放絞り/最小絞り: F4.0(ワイド端)~F5.6(テレ端)/F22
    質量: 約380g

    詳しくはこちら

撮影風景

カーブする直前   カーブの最中
 カーブする直前    カーブの最中

[CHECK]SL撮影に出かける前に

被写体として魅力的なSLですが、実際に撮影旅行に出かける際は以下にご注意ください。

(1)運行状況を調べておく
SLを運行する鉄道は全国でも数少なく、しかも毎日運行しているわけでありません。季節限定や休日ダイヤだけなど、運行状況は様々です。必ず事前に確認してから撮影に出かけましょう。
(2)撮影マナーを守る
当然のことながら、線路内に立ち入っての撮影、列車に接近しての撮影は大変危険です。撮影者が危険なだけでなく、SLの運転手を驚かせて、鉄道会社や乗客に迷惑を掛けることにもなりかねません。絶対にやめましょう。また、畑の近くでカメラを構える場合も、農家の方や沿線住民の方に迷惑を掛けないように配慮しましょう。

ポイント2 SLをフォロー撮影する

SLの動きを追って撮る撮影、いわゆるフォロー撮影にチャレンジしてみましょう。スチールには出せない魅力溢れる画面になること必至ですが、動きを綺麗に追えないと逆効果ですのでご注意ください。
写真のシーンでは、画面の中にSLが入って(フレームイン)から、動きの流れに合わせるようにカメラを振りました。この時、SLが画面の中で前後左右に揺れないように注意しましょう。また、そのまま振ってしまうと空がいっぱいの構図になるため、振りながら下の河原が写るように、カメラを斜め下に振っているのもポイントです。

撮影風景

緊張をともなうフォロー撮影。三脚のパン棒に力を入れ過ぎないよう、モニターを見ながら触れる程度の力でカメラを振りましょう。   緊張をともなうフォロー撮影。三脚のパン棒に力を入れ過ぎないよう、モニターを見ながら触れる程度の力でカメラを振りましょう。
 緊張をともなうフォロー撮影。三脚のパン棒に力を入れ過ぎないよう、モニターを見ながら触れる程度の力でカメラを振りましょう。

ポイント3 蛇行するSLをズームインして撮る

スチールでも動画でも、SL撮影ではレールがカーブしている場所が絶好の撮影ポイントです。特にレールがS字状で、列車が蛇行して走るところをズームインして撮ると、何ともいえない迫力が出ます。当然のことですが、動画ではSLが動いているので、ズームを駆使してその動きを追って撮ると、画面の迫力が増幅します。
下の写真のシーンは、標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO HD 14-140mm」で撮影を行いました。最初は14mmのワイド側で畑が広がる風景で構え、SLが見えたタイミングで急速にズームインして140mmまでズームリングを動かします。圧縮した望遠側の画面の中をSLが蛇行してやってきて、実際の見た目以上に迫力をともなって写り込みます。

  • 標準ズームレンズ LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S.
    品番: H-VS014140
    レンズ構成: 13群17枚(非球面レンズ4枚/EDレンズ2枚)
    撮影距離範囲: ズーム全域で0.5m~∞(撮像面から)
    最大撮影倍率: 0.20倍(35mm判換算:0.40倍)
    フィルター径: φ62mm
    焦点距離: f=14~140mm(35mm判換算 28mm~280mm)
    開放絞り/最小絞り: F4.0(ワイド端)~F5.8(テレ端)/F22
    質量: 約460g

    詳しくはこちら

撮影風景

撮影風景

classwork すべてのカットに理由がある!プロが教える撮影テクニックを学ぼう!

では、動画作例を見ながら解説していきましょう。

作例解説(1) 車庫から出てくるSL

本講座で繰り返しお伝えしているように、何といっても大切なのがファーストカットです。今回の作例でも選択に迷いましたが、新金谷駅で客車と連結するために車庫から出てきた場面としました。少しローアングルで、SLがだんだんと近づくにつれて大車輪が画面いっぱいになるよう狙ったカットです。SLの特徴といえば、この大車輪。最初のシーンで力強さを目一杯表現するために、画面いっぱいに車輪を撮ったというわけです。

車庫から出てくるSL

作例解説(2) 出発

蒸気を吐いて走りだす瞬間のアップから、煙を充満させながらホームを離れていくカットをつなぎました。この2カットを連続で見せることで、SLがホームから出発していくように見えると思います。しかし実際は、金谷駅で車庫から出てきたところのアップと、他の駅でホームを離れるところのカットをつないだものです。作品の全体像として、走り出しから到着までを見せるイメージを持っていたので、このような編集で出発シーンを表現しました。

出発

作例解説(3) 超望遠で真正面から撮る

ポイント解説でも取り上げたカットです。まっすぐな国道沿いを走るレール約500mを、超望遠200mmで三脚にカメラを固定して狙いました。望遠で圧縮した画面には、ワイドレンズで撮るのとは異なる重厚な雰囲気が漂います。編集では短縮しましたが、実際は小さくSLが見えてから手前にくるまでの長時間の撮影でした。

超望遠で真正面から撮る

作例解説(4) のどかな茶畑の中にあるホーム

このシーンでは、まずSLが走ってくる前の静かな風景を見せるため、14mmのワイド側で撮った、のどかな茶畑の中にあるホームのカットを冒頭に持ってきました。続きのカットではレンズを交換し、同じレールをSLが正面に向かってくるカットを200mmの望遠で、ホームに近づいたところで75mmにズームアウトし、ホームを通過するまで撮影しました。

のどかな茶畑の中にあるホーム

作例解説(5) 間を置くカット

直前のカットでSLがホームを通過し、続くこのカットでも連続でSLを見せてもよいのですが、ここはテクニックの一つとして、レトロな客車の洗面台とコスモスのアップという、SL以外のカットをつなぎました。こうすることで時間の経過や、SLが移動している印象を出すことができ、間を置くことができます。

間を置くカット

作例解説(6) フォロー撮影①(コスモス畑)

直前のカットのコスモスのアップからつながって、このカットでは上り坂に咲くコスモス畑に移動しました。そしてそのコスモス畑をなめるように、SLをフォロー撮影しています。瞬間の判断で、花をなめるように撮るべきか、花より高い位置で撮るべきか悩みましたが、コスモスのシーズンでもあり、前者としました。もし判断に迷って曖昧なアングルのまま撮影し、SLがコスモスで隠れてしまうと失敗です。アングルの判断は思い切りが重要です。

フォロー撮影①(コスモス畑)

作例解説(7) フォロー撮影②(橋)

大井川鐵道のSLが大井川を渡る撮影名所です。カメラ愛好家は橋の反対側でカメラを構えていましたが、この動画では反対の場所から撮りました。その理由は、前のコスモス畑のカットと走る向きと揃えるためです。走る向きが逆になっては流れるようにカットがつながりません。
補足ですが、撮影当日は天候が悪く、空が明るくて橋に光があたっていませんでした。このような逆光の状態ではSLが暗くなってしまうため、露出補正を+4ほど上げて撮影しています。

フォロー撮影②(橋)

作例解説(8) 大井川の車窓から

大井川の車窓から大井川を渡る途中の車窓風景です。実際は前のカットとは別の日に撮ったカットであるため、少し感じが異なりますが、外から中から、大井川を渡るSLの迫力を伝えられると思います。

作例解説(9) 車内や車窓風景の連続カット

SLの走りだけでも楽しい作品はできますが、車内や車窓風景のカットを間に挟むと、作品としていっそう盛り上がります。この一連の連続カットでは、レトロな車内の天井や網棚、それに川沿いに走るSLをローアングルで撮り、再び窓枠を入れて外の風景を撮っています。狸の置物が並んだ名所のカットは、乗客の目線と同じく、追って撮るとうまくいきます。もし家族でSLに乗ったなら、このタイミングで家族カットを挟むとよいでしょう。

車内や車窓風景の連続カット

作例解説(10) S字状にくねったレール

ポイント解説でも取り上げたカットですが、田園風景の中、S字状にくねったレール上を走るSLを標準ズームレンズで狙いました。このカットでは、ズームインとズームアウト、それにフォロー撮影の三つのテクニックを連続して使っています。1回きりの貴重な撮影チャンスであり、一つでもテクニックがうまくいかないと台無しとなるため、かなり緊張して撮ったカットです。
最初は畑が広がるのどかな風景をしばらく見せるため、14mmのワイド側で撮影し、SLが見えたところで急速にズームインして140mmまでズームリングを動かします。圧縮した望遠効果のもと、S字状にくねったレール上を蛇行して走ってくるのをしばらく固定(フィックス)で撮り続けます。次に、SLの先頭が画面から出そうなタイミングでSLをフォロー撮影し、それと同時に、少しズームリングを動かしサイズを広げて列車全体が入るように調整します。
ズームインとズームアウトの連続、フォロー撮影も加わった高度なテクニックとなりますが、ぜひトライしてみてください。スチールでは表現できない、動画ならでは画面に仕上がると思います。

S字状にくねったレール

作例解説(11) 車内の窓からSLを撮る

車内の窓からSLを撮る終着駅近くのカーブする場所でのカットです。このように、車内の窓から自分が乗っている列車を撮る時は、カーブで撮るとうまく車両が写ります。体を乗り出しての撮影は危険であるため絶対にNG。カーブを利用しましょう。

作例解説(12) 到着

到着新金谷駅へ着き、真っ赤な夕日で染まった車両です。自分が乗ってきた車両の到着シーンは撮れないので、実際のところ、このカットは入替えのために移動している車両を撮ったものです。ホームへ入ってくるようなイメージで次のカットにつないでいます。

作例解説(13) 車両の入替え

走り終えたC12が、車庫に向かうところを正面から撮っています。また次のカットでは、進行方向を変えるため、転車台へバックで向かうC56に寄りました。車体全体を真っ赤に染める夕日の色のまま捉えています。

車両の入替え

作例解説(14) 転車台

ラストシーンは大変めずらしいSLの転車台です。SLは片側にしか運転台がなく、バック運転では性能が限られているため、車両の進行方向を変えるのに転車台が用いられます。SLの全盛期には各地に必ず設けられていましたが、今ではあまり見かけなくなりました。撮影できる機会があったらぜひ撮っておきましょう。

転車台

Summary ズームイン、ズームアウト、フォロー撮影を組み合わせてSLの持つ迫力を表現しよう

撮影・解説指導:齋藤行成
番組プロデューサー 齋藤行成
番組プロデューサー 齋藤行成 yukinari saitoh
1950年生まれ。TBS関連会社(TBSサース)のプロデューサー、チーフディレクターとして各種番組及びPV等の製作を担当、スカパー「ホームチャンネル」制作・編成部長、日本BS放送株式会社 制作・編成部長を経て、現在、東京メディアプロデュースLLC代表。ビデオカメラ専門誌に10年間以上連載し、現在もカメラ専門誌に寄稿中。テレビ制作、PV制作、CATV・CS放送など幅広い制作経験からうまれたノウハウをいかし、初心者でも動画制作が容易に可能な撮影テクニックを多数の雑誌などに掲載している。

古い町並みの撮り方

Panasonic Storeご利用ガイド

送料について
パナソニックストア会員様は、送料無料でお届けいたします。
ゲスト購入で商品代金が合計5,000円(税込)未満の場合は、送料324円(税込)となります。大型商品で設置条件によって、または離島などの場合、別途送料(設置料)をいただくことがあります。
無料会員登録について
送料無料、会員限定の割引クーポンやお誕生月クーポン、会員ランクに応じた特典、延長保証オプションなど、無料の会員登録でよりお得に、より便利にショッピングをご利用いただけます。「会員特典」の詳細はこちらから
延長保証について
My家電登録した対象商品を1年ごとに年会費をお支払いただくことで対象商品を最長5年間保証いたします(メーカー保証期間1年間を含む)「Panasonic Store 延長保証サービス」の詳細はこちらから
お支払い方法
お支払い方法は下記方法が選べます。(商品によって、支払い方法が限定されることがございます)
代金引換、クレジットカード、Pay-easy(ペイジー)、コンビニ決済、銀行振込、分割払い「お支払い方法」の詳細はこちらから
領収書などの
証憑発行について
ショッピングカート画面で見積書(PDF)を発行できます。
領収書は、お支払方法により、発行の可否、及び手続きが異なります。「領収書発行」の詳細はこちらから
クーポンについて
クーポンは、対象商品の購入特典としてついていたり、雑誌や店舗のメールマガジンなどで発行しています。
また、会員ランク限定のクーポンなど、より魅力的なクーポン・チケットが発行されることもあります。ご利用可能なクーポンは、Myページよりご確認いただけますが、雑誌やメールマガジンなどで配布したクーポンは、Myページには反映されませんので、大切に保管してください。「クーポン」の詳細はこちらから
商品の発送について
パナソニックストア会員様は、送料無料でお届けいたします。
パソコン、家電品は、ヤマト運輸(宅急便)にて、消耗品など一部の小物商品は、メール便(速達)にてお届けいたします。
折りたたみ自転車を除く各種自転車は、納品代行店(当店が指定する自転車店)がお届けします。納品代行店が確定後の変更はできません。大型の商品(テレビ40インチ以上、洗濯機、冷蔵庫、マッサージソファ、エアコン、リサイクル)など、別途定めた商品は、上記と異なる配送会社にて、お届けする場合があります。「商品の発送」の詳細はこちらから
キャンセル・
変更について
発送予定日時によって、キャンセルの手続きをしていただけます。(ただし、ダウンロードソフト、・モニター商品、その他、別途定めた商品は除く)
ご注文後に、商品変更、数量変更、指定した配送先変更、支払方法変更 等がある場合は、該当のご注文をキャンセルし、改めてご注文の手続きをお願いします。「キャンセル・変更」の詳細はこちらから
返品について
商品到着後8日以内にご連絡の上、商品を指定された宛先に元払いにてご返送ください。
但し、返品対象外商品については、返品・交換はお受けできません。
会員の方は、購入履歴より返品のご依頼を承ります。
会員にならずにご購入いただいたお客様は、カスタマーセンターにお問い合わせお願いいたします。「返品」の詳細はこちらから
お問い合わせについて
WEB上でご入力いただくか、カスタマーセンターへ電話でお問い合わせいただけます。
パナソニックストアに関するよくあるご質問もご覧いただけます。「お問い合わせ」はこちらから