Panasonic StorePanasonic Store>LUMIX CLUB>写真・動画の撮影講座>LUMIX一眼で撮る!動画撮影講座実践編!Lesson5

LUMIX一眼で撮る!動画撮影講座実践編!
ルミックスGシリーズは、美しい写真が撮れるだけでなく、臨場感豊かなハイビジョンムービーが撮れるデジタル一眼です。一眼カメラの動画の撮り方をマスターして、ハイビジョンムービーを撮影しましょう!

自然風景の撮り方~日本アルプス上高地~

プロローグ

プロローグ

実践編5回目、今回は山の動画を撮りに長野県の上高地へ出かけてきました。自然豊かな観光地として有名な上高地ですが、ここは穂高連山の登山口にもあたり、一般の観光客以外に、大きなリュックを背負った登山者たちの姿が多く見られました。

今回の動画作例では、いかにも上高地といった絵葉書的な風景は控え目に、あくまで一般的な自然風景の撮り方(※1)として、山や池、清流など、いろいろな場所をカメラに収めました。その上で、撮りためたカットをどうつなぐか、難しい音の問題(※2)をどうすべきかについて解説しています。ぜひご参考ください。

※1 自然風景の撮り方
今回の実践編で特に意識してご覧いただきたのが、「自然風景の動画を撮るには写真と違ったテクニックが必要」ということです。写真の場合は、構図や光線に気をつけて“この一枚"を撮ることに集中すればよいのですが、動画はいくつものカットをつなぎ、表現するものです。特に自然風景の撮影では似たようなカットが多くなってしまうため、各カットに少しずつ変化をつけて、数も多く撮っておく必要があります。

※2 音収録の難しさ
自然風景の綺麗なカットをただつなぐだけでは、音がなければ動画作品は成立しませんが、いざ撮ったカットを見返すと、観光客の話声や足音が入ってガッカリ…ということがよくあります。音収録の難しさも動画ならではの問題といえるでしょう。

ポイント1 一眼動画はだから面白い!シーンに合わせてレンズを交換する

(1)自然風景を撮るのに適したワイドレンズ

今回の撮影のほとんどは、ワイド系ズームレンズ「LUMIX G VARIO 7-14mm」で行っています。山の中で見かける小さな池や清流、その両側を覆う木立など、目の前の風景を全て撮るには、標準ズームレンズのワイドでは画面に入りきりません。その点、ワイドレンズなら広く撮れるのはもちろん、その場の空気感までしっかり収めることができます。

遭遇した子グマ(2)標準ズームレンズで遠方の野生動物を撮る

撮影の途中、上高地でも珍しい子グマに遭遇しました。遭遇といっても距離があり、ワイドズームでは小さく撮ることしかできません。急遽、望遠ズームレンズへの交換を考えましたが、被写体がどう動くか予測のつかない状況。思い直して、ワイドから望遠まで幅広く使える標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO HD 14-140mm」を選択し、無事カメラに収めることができました。

今回の撮影で使用したレンズ

  • ワイド系ズーム LUMIX G VARIO 7-14mm/f4.0 ASPH.
    品番: H-F007014
    レンズ構成: 12群16枚(非球面レンズ2枚/EDレンズ4枚)
    撮影距離範囲: ズーム全域で0.25m~∞(撮像面から)
    最大撮影倍率: 0.08倍(35mm判換算:0.15倍)
    フィルター径: -
    焦点距離: f=7~14mm(35mm判換算 14mm~28mm)
    開放絞り/最小絞り: F4.0 /F22
    質量: 約300g

    詳しくはこちら

  • 標準ズーム LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S.
    品番: H-VS014140
    レンズ構成: 13群17枚(非球面レンズ4枚/EDレンズ2枚)
    撮影距離範囲: ズーム全域で0.5m~∞(撮像面から)
    最大撮影倍率: 0.20倍(35mm判換算:0.40倍)
    フィルター径: φ62mm
    焦点距離: f=14~140mm(35mm判換算 28mm~280mm)
    開放絞り/最小絞り: F4.0(ワイド端)~F5.8(テレ端)/F22
    質量: 約460g

    詳しくはこちら

ポイント2 水の流れる方向へ、秒針の速さでパンニングする

パンニングとはカメラを横に振って撮ることで、風景を全部見せる時などに使うテクニックです。たとえば観光地にある展望台で100度以上広がるパノラマ風景を撮る時など、ワイドレンズを使っても全ては入りきらないため、パンニングで撮影します。

今回のテーマである風景動画の場合、たとえば川をパンニングするなら、流れの方向へ、そのスピードに乗るようにまっすぐカメラを振ることがポイントです。状況によっても異なりますが、基本的には、時計の秒針のようにゆっくりと、一定の速さで振るのがよいでしょう。意味もなく、上下にふらふらと振るのだけは見苦しいので気をつけましょう。

ポイント3 動画撮影ならではの被写体の選び方

写真を撮る方はおわかりだと思いますが、写真は一枚の中で完成度を追求します。しかし、その感覚で同じようにして撮った動画は、いくら綺麗に撮れていても作品として成立しにくい…。静止したフィクス動画(写真のようにカメラを動かさないで撮った動画)の連続では、見る側が退屈してしまうからです。

動画は写真と異なり、状況を説明するためにたくさんの被写体(カット)を必要とします。写真家であれば撮らないような、一見つまらない被写体のカットも、フィックス画面やパンニング、それにズームアップとつなぐことで、リズムを生み出す役割を持ちます。そのような動画は見る側を飽きさせず、現地の状況も伝わりやすい“作品"として成り立ちます。

自然風景の空気感を動画で表現するには?

たとえば、上高地にある田代池の風景を表現するのに、写真を撮る感覚であれば「広い清流」と「イワナ」の2カットに集中すれば十分でしょう。

自然風景の空気感を動画で表現するには?

しかし動画の場合、2カットでは足りません。山の静寂感や空気感を出すために、清流の広い画面のパンニングやイワナへのズームイン、その間に川のせせらぎのアップを入れるなど、その場の空気感を伝えるために、いくつものカットが必要になります。

ポイント4 現地の音と音楽のバランス

今回の動画作例は、音楽をつけてイメージビデオ風に仕上げていますが、もし最初から最後まで自然の音が綺麗に収録できていれば、音楽をつける必要はありません。しかし実際は観光客の話し声や足音など雑音が入り込み、どんなに美しく撮れていてもイメージダウンにつながります。

編集で音楽だけにもできるので、その場合は現地の音をどう扱うか迷うかもしれませんが、音楽と現地の音を上手く使えば作品の質は確実にアップします。あるカットでは鳥のさえずりや川の音を引き立たせ、それ以降は音楽だけでつなぐなど、全体のバランスを見ながらアレンジしてみましょう。

音楽は動画の補佐役

音楽を選ぶことを選曲といいます。動画作品の最後の編集作業、選曲で動画がいっそう魅力的になることがありますが、たまに見かけるのが作者の好みを優先させ、あきらかに音楽に酔っているケースです。大切なのは音楽と映像があっていることであり、主役はあくまで動画です。音楽は補佐役と考えて、目立たせ過ぎないように注意しましょう。
※今回使用した楽曲は、SOUND JUKEの著作権フリー(有料版)の中から選びました。著作権フリー(有料版)を購入すれば、コンテストや他での発表時などで利用できます。

動画DEチェック! 音処理の比較

音処理の一例をご紹介します。今回のテーマである風景動画において、現地の音だけでつないだものと、現地の音に加えて音楽をバランスよくつけたもの(ミックス処理したもの)を用意しました。ぜひ比べてみてください。

いかがでしょうか? 音処理のやり方次第で、いかに印象が変化するか、よくわかると思います。少し手間はかかりますが、こんな編集作業も動画を作る楽しさの一つだと思います。

classwork すべてのカットに理由がある!プロが教える撮影テクニックを学ぼう!

では、動画作例を見ながら解説していきましょう。

作例解説(1) 上高地の代表的風景からスタート

上高地の代表的風景である穂高連山がファーストカットです。最初に川の流れまで入れた広い画面、次に穂高連山に寄った画面の2カットを続けました。この実践編でも何度かご説明した通り、最初に場所の説明できる被写体を撮ることで、いつ、どこにいるかを見る側に伝えます。上高地の風景をご存知の方なら、川の写っているこのカットで容易に想像がつくと思います。

上高地の代表的風景からスタート

作例解説(2) 穂高連山から河童橋へパンニング

上高地の代表的なスポットである河童橋です。穂高連山からこの河童橋へ、ワイド7mmで川の流れに沿ってパンニングしました。スタートからこのカットまでで、上高地にいることの説明が十分つくと思います。

穂高連山から河童橋へパンニング

作例解説(3) 川のパンニングの連続カット

ここでは標準ズームレンズに交換し、川べりから撮ったカットを続けました。遠方に見える河童橋から川の流れる方向にカメラを振っています。川べりまで近付いたのは、水の透明感を出すためです。
続くカットでは、ワイドレンズに戻しました。川幅や風景が広いこともありますが、パンニングの終わりで、穂高連山と川の流れを一緒に入れたかったのです。また、直前のカットと似通ったサイズで川をパンしても代わり映えしないため、レンズと撮影の高さを変えてカットに変化をつける意味もあります。
このカットには編集でピアノの音楽をつけました。観光客の声が聞こえるようになったためで、このカットから徐々に現地の音を下げ、音楽が目立つように調整しています。

川のパンニングの連続カット

作例解説(4) 花のアップ

花のアップ川の近くで見つけた花のアップです。もしこれが写真作品であれば、それに相応しい撮り方や花の種類を選ぶのですが、ここでの意味は、あくまで場所移動のつなぎ役です。花でなくても、雲や木立の葉のアップでもよいわけですが、次のシーンへのつなぎ役ですので、このカットがあまり強い印象を残さないように気をつけましょう。
このカットにより、川から森のシーンへ切り替わるのにワンクッションができ、いきなり切り替わった印象を与えずに済みました。このようなつなぎ役のカットを必要とする点は、写真と動画で異なるポイントだと思います。

作例解説(5) 子グマに遭遇

ポイント解説でもご紹介しましたが、遊歩道を歩いている途中、子グマに遭遇しました。レンズを急遽、標準ズームレンズに交換して望遠側で撮りましたが、すぐに森の中へ消えてしまいました。
このシーンの編集時におけるポイントは、いきなりクマのカットにつながないことです。川の周囲でクマが出たような印象を与えないよう、その前に周囲がわかる森のカットをつなぎました。前カットの花のアップとあわせ、子グマとの遭遇が川から離れた、別の場所で起こったことを伝えています。

子グマに遭遇

作例解説(6) 枯れた大地と山

枯れた大地と山上高地には大量の水が流れる川と、そこに流れ込む多数の小さな川がありますが、一方でこのカットのように水が無くなり、枯れた大地のような風景も存在します。このカットのポイントは、手前にある木立の枝葉を入れた構図で撮ったことです。そのようにして風景の遠近感を強調しました。

作例解説(7) 森の中の描写

森の中の描写森の中を描写したカットです。山へ行くと鬱蒼とした木立に覆われ、昼でも暗いほどですが、このような森の中の様子を撮るのは、簡単なようで難しいものです。そこでカメラを上に向け、周囲のすべてが木立であることを見せるために、上を見たままの状態でくるりと回して表現してみました。

作例解説(8) 小さな池の描写

前のカットが木立の上の部分であったのに対し、次はその枝葉が水面に写るカットからパンアップ(カメラを上に振る)して小さな池を見せています。その次に、小さな水の溜まり場に緑が写り込むカットを続け、この2カットで今いる場所がクマの出た熊笹の林でなく、大きな森の中であることを表現しました。森の奥へ移動していることを、見る側に印象づける意味もあります。

小さな池の描写

作例解説(9) 小さな流れを段々と表現

小さな流れを見つけましたが、いきなり全体を撮るのでなく、段々と広い画面につないでみました。最初は水中の小さな藻から、次はたくさんの藻がある水流のアップ、そして少し大きなサイズで水の流れにあわせてパンアップと、森の中へ流れていくイメージを表現しました。

小さな流れを段々と表現

作例解説(10) 田代池の緩やかな流れ

上高地にある田代池は、水の透明度が非常に高く、水面に山並みが映るほど。その場に長くたたずんでいると、流れているのがわからなくなるほど緩やかに流れ、イワナなどの川魚が生息する静かな池です。
その静かな水の流れに沿って、7mmワイドレンズでカメラを振りおろしました。パンニングのスピードが早いと、静かで雄大な感じが消えてしまうので、あくまで水の流れと同じスピードで、ゆっくり振ることがポイントです。

田代池の緩やかな流れ

作例解説(11) 川の流れに寄って撮る

このカットでは標準ズームレンズに変えて、前のカットと同じような川の流れをパンして撮影しました。さらに川に寄り、藻が見えるカットを続け、水の中がよく見えるようにしています。

川の流れに寄って撮る

作例解説(12) イワナにズームイン

透明で冷たそうな水の中をイワナが泳いでいるのを発見し、ズームインしました。ズームインすることでイワナの場所の説明と、発見したことを強調しています。

イワナにズームイン

作例解説(13) 水の流れと森

水の流れと森水の流れは田代池から森の中へ続きます。広いフィックス画面を使い、水の流れと森を一緒に撮ることで、森の中の様子を表現しました。また、この広い画面には、田代池のシーンが終わり、次のシーンへ切り替わるつなぎの意味も込めています。

作例解説(14) 橋の上から大きな川をパンアップ

直前のカットの緩やかな水の流れから一変、それらの水が集まって大きな流れとなった様子をパンアップで撮りました。撮影場所が橋の上であったためパンアップとなりましたが、そうでなければ横からのパンニングで撮ってもよいでしょう。

橋の上から大きな川をパンアップ

作例解説(15) エンドカットは穂高連山

エンドカットは癖のないカットを選択しました。大正池で泳ぐカモの2カット、そして雲がかかりはじめた穂高連山と池のカットです。

今回の動画作例では水の流れを中心にまとめましたが、自然風景の動画記録では川のせせらぎや鳥のさえずりなど、現地の音を効果的に使うこともポイントになります。無音の作品でもよい場合はありますが、現地で耳にする自然の音は、動画に迫力をもたらしてくれるでしょう。当然のことではありますが、「音の扱い」は動画ならではの楽しみです。動画撮影時には、写真との違いとして意識しておくとよいでしょう。

エンドカットは穂高連山

Summary 似た風景、カットばかりにならないように、多くの場所で変化をつけて撮影しよう。川のせせらぎや鳥のさえずりなど、現地の音を効果的に使って迫力を出そう。

※動画作例ではハイビジョン撮影した映像をパソコン用に加工しています 撮影・解説:齋藤行成
番組プロデューサー 齋藤行成
番組プロデューサー 齋藤行成 yukinari saitoh
テレビ番組の制作を中心に大手メーカーのプロモーションビデオなど幅広く映像制作を手がける。長年培った撮影ノウハウを独自の撮影テクニックとして確立。そのテクニックは簡単で分かりやすいと支持され、テレビ番組への出演や雑誌への連載など多数のメディアで活躍中。

紅葉の撮影テクニック

Panasonic Storeご利用ガイド

送料について
パナソニックストア会員様は、送料無料でお届けいたします。
ゲスト購入で商品代金が合計5,000円(税込)未満の場合は、送料324円(税込)となります。大型商品で設置条件によって、または離島などの場合、別途送料(設置料)をいただくことがあります。
無料会員登録について
送料無料、会員限定の割引クーポンやお誕生月クーポン、会員ランクに応じた特典、延長保証オプションなど、無料の会員登録でよりお得に、より便利にショッピングをご利用いただけます。「会員特典」の詳細はこちらから
延長保証について
My家電登録した対象商品を1年ごとに年会費をお支払いただくことで対象商品を最長5年間保証いたします(メーカー保証期間1年間を含む)「Panasonic Store 延長保証サービス」の詳細はこちらから
お支払い方法
お支払い方法は下記方法が選べます。(商品によって、支払い方法が限定されることがございます)
代金引換、クレジットカード、Pay-easy(ペイジー)、コンビニ決済、銀行振込、分割払い「お支払い方法」の詳細はこちらから
領収書などの
証憑発行について
ショッピングカート画面で見積書(PDF)を発行できます。
領収書は、お支払方法により、発行の可否、及び手続きが異なります。「領収書発行」の詳細はこちらから
クーポンについて
クーポンは、対象商品の購入特典としてついていたり、雑誌や店舗のメールマガジンなどで発行しています。
また、会員ランク限定のクーポンなど、より魅力的なクーポン・チケットが発行されることもあります。ご利用可能なクーポンは、Myページよりご確認いただけますが、雑誌やメールマガジンなどで配布したクーポンは、Myページには反映されませんので、大切に保管してください。「クーポン」の詳細はこちらから
商品の発送について
パナソニックストア会員様は、送料無料でお届けいたします。
パソコン、家電品は、ヤマト運輸(宅急便)にて、消耗品など一部の小物商品は、メール便(速達)にてお届けいたします。
折りたたみ自転車を除く各種自転車は、納品代行店(当店が指定する自転車店)がお届けします。納品代行店が確定後の変更はできません。大型の商品(テレビ40インチ以上、洗濯機、冷蔵庫、マッサージソファ、エアコン、リサイクル)など、別途定めた商品は、上記と異なる配送会社にて、お届けする場合があります。「商品の発送」の詳細はこちらから
キャンセル・
変更について
発送予定日時によって、キャンセルの手続きをしていただけます。(ただし、ダウンロードソフト、・モニター商品、その他、別途定めた商品は除く)
ご注文後に、商品変更、数量変更、指定した配送先変更、支払方法変更 等がある場合は、該当のご注文をキャンセルし、改めてご注文の手続きをお願いします。「キャンセル・変更」の詳細はこちらから
返品について
商品到着後8日以内にご連絡の上、商品を指定された宛先に元払いにてご返送ください。
但し、返品対象外商品については、返品・交換はお受けできません。
会員の方は、購入履歴より返品のご依頼を承ります。
会員にならずにご購入いただいたお客様は、カスタマーセンターにお問い合わせお願いいたします。「返品」の詳細はこちらから
お問い合わせについて
WEB上でご入力いただくか、カスタマーセンターへ電話でお問い合わせいただけます。
パナソニックストアに関するよくあるご質問もご覧いただけます。「お問い合わせ」はこちらから